「え~、公開模試が終わったと思ったら、次は東大寺トライアル?親の神経が持たないよ~」
「公開模試と何が違うの?」
「去年の東大寺トライアルはどのくらいが合格ラインだったの?」
馬渕教室では6月末の公開模試が終わり、出陣式に参加したら、次は東大寺トライアルです。
東大寺学園を志望校としているご家庭には大切な模試になりますので、うちの息子が受けた2021年に基づいて記事にしておきます。
(2021年と変わっていたらごめんなさい。)
東大寺トライアルとは
東大寺トライアルとは、7月に馬渕教室が開催する東大寺学園中学の合格判定模試です。
ちなみに息子によると、8月の10時間耐久特訓1日目に行われる「夏実戦」と区別するために7月の東大寺トライアルは「春実践」と呼ばれるようです。
7月なのに春実践とは違和感ありまくりです。
以下、東大寺トライアルの特徴を詳しくお話します。
東大寺トライアルの特徴
公開模試と異なる東大寺トライアルならではの特徴は次のとおりです。
男子しか受験しない
東大寺学園は男子校ですので、東大寺トライアルも男子のみが受験します。
なお、女子には「洛女トライアル」があります。
※洛女…洛南高等学校附属中学校女子の略
合否判定が出る
公開模試だとAからEの5段階の判定ですが、東大寺トライアルでは合格最低点以上であれば「合格」と成績表に書かれます。
合格最低点に届かない場合は、「合格するためにはあと○点必要」と書かれます。
白黒付くわけです。
問題の難易度が違う
馬渕のHPには、
- ”東大寺専門”のプロジェクトチームが入試問題を徹底分析した判定模試!!
- 東大寺入試の傾向を鑑みて問題を作成
- 各教科の頻出単元・出題傾向など最新の入試動向を研究・分析
と書かれています。
東大寺の入試に出るような問題、難易度なので、いつもの公開模試より難しいです。
東大寺トライアルの結果で10耐のクラス、席順が決まる。
(上記画像は2021年のものです。)
8月に開催される10時間耐久特訓(通称10耐)の1日目のクラスは、東大寺トライアルの結果で決まります。
2021年は成績の良い順に4クラスに振り分けられ、席順も前からトライアルの成績の良い順に座ったようです。
とても塾っぽいですね。
受験票がある
東大寺トライアルには、塾から渡されるプリントの下部が受験票になっているので切り取って当日持っていく必要があります。
トライアルでは写真は貼らなくて大丈夫です。
ちなみに、入試本番の本物の受験票の画像はこちらです。
似せて作ってありますね。
東大寺トライアル当日のスケジュール
2021年の東大寺トライアル当日のスケジュールは次の画像の通りでした。
(画像は2021年のものです。)
一方、入試本番の試験時間は次の画像の通りでした。
トライアルと入試本番のスケジュールを比較すると以下のとおりです。
- 国語→算数→昼食→理科→社会という順番は同じ。
- 各教科の試験時間も同じ。
- 国語の開始時間は同じ。
- トライアルは入試本番より休憩時間が10分短い。
- トライアルは入試本番より昼休みが5分短い。
トライアルは解説授業がある関係で休憩時間が短くなっていますが、それ以外は本番に近いスケジュールになっています。
2021年のトライアルの結果
受験者数
算数、国語、理科が299人
社会を受験した生徒は154人でした。
2021年の平均点
2021年のトライアルの平均点は次のとおりです。
- 算数 49.0
- 国語 56.7
- 理科 50.7
- 社会 59.7
- 3科 156.4
- 4科 205.1
- 評価点215.0(4科の合計と3科÷3×4のいずれか高い方)
2021年の合格最低点
2021年のトライアルの合格最低点は230点でした。(2022年の入試本番の合格最低点は224点)
1科目あたり57.5点以上あれば合格判定ですが、受験者平均点では合格判定を取れません。
馬渕教室では毎年100名くらい東大寺に合格することから、トライアルでも100位以内には入っておきたいところでしょう。
息子と東大寺トライアル
塾の先生にお願いして10耐は東大寺コースを受講できるようになったものの、第2回、第3回公開模試の算数で偏差値60を切り、10耐の資格を得られなかったことが息子はかなり悔しかったようです。
出陣式で先輩が「合格する子はゲームをしない」と言っていたこともあり、ゲームを一切止め、勉強するようになっていました。
しかし、簡単に算数の成績は上がりません。
東大寺トライアル受験後に感想を聞くと、
算数死んだ!
けど、他の科目でゴリ押ししてきた!
とのこと。
「ゴリ押し」という言葉の使い方が正しいかどうかはさておき、そのゴリ押しした結果はこちら。
お、合格判定取れてるじゃん。
各科目を見てみると、
ほんとに、算数以外でゴリ押ししている(笑)
算数は平均点もありませんが、他の科目は一桁順位です。
(仮に算数が0点だったとしても今回は合格最低点を超えていました。)
こんな合格ラインの超え方があるのね、と目から鱗が落ちた思いです。
科目ごとの足切り点はないのですから、
1科目失敗しても4科目の合計で合格最低点以上あれば合格です。
「君の今持っている力を出し切った、合格したい思いが伝わってくるトライアルだったね。」と褒めておきました。
おわりに
「緊張し過ぎて1科目目の国語の長文読解が全然頭に入ってこなかった!」
「算数で解けそうで解けない問題にハマってしまい、他の問題を解く時間がなかった!」
など、本番で失敗してしまうことがあるかもしれません。
しかし、1科目失敗しても、他の科目で挽回できる可能性はあります。
(そもそも、その1科目だって他の皆もできていないかもしれません。)
失敗に気持ちを引きずられるのではなく、普段どおり最後まで解ける問題を着実に解いていく、そんな訓練をトライアル通じてしていただけたらなあ、と思います。
ちなみに、息子によると、「7月のトライアル(春実践)、8月の夏実践、10月の秋実践の3つで合格判定取れてた子で、本番受からなかった子は見たことがない。」と先生が言っていたそうです。
ぜひ、本番のように緊張してトライアルを受験してくださいね。
おしまい。