感想:読んだ翌日から見える景色が変わった。
Amazonの内容紹介より引用
「涙で読めない」と書店員さんの声が続々「夜中の3時だった。僕はもう見ていられなかった。
もうこれは無理だ。奈緒の夫として、奈緒はもうこんなに苦しまなくていい。
そして、息子の父親として、ママのこの姿はもう見せたくない。
もう、十分に頑張った。頑張ったから奈緒は・・・
僕は先生を呼んだ」番組のスタイリストとしてサポートしてくれていた奈緒さんとの結婚から、
妊娠中の乳がん発覚、その後の出産、闘病、そして最後の日々までが、
悲しみと悔恨を込めて驚くほど克明に記されています。
当たり前の日常が失われていくリアルな記述に「涙で何度も中断した」
「自分も妻にちゃんと向き合おうと思った」といった声が数多く寄せられています。【編集担当者からのおすすめ情報】
病気と闘っていく夫妻の関係から別れまでが克明に記された本書は、
清水さんから奈緒さんへのラブレターでもあります。
夫を支えようとし続けた奈緒さんのすごさ。
妻の「思い」を守っていこうとする清水さんの切なさ。
誰もが涙し、自分の大事な人との関係を、もう一度考えさせられます。
私が自宅に帰宅した時のよくある景色。
子供がわがままを言い、妻が子供を叱る。
不機嫌な妻は帰宅した私に当たる。
いつもなら、嫌な景色なのですが、この本を読んでからは、
子供がわがままを言える母親が居てくれて良かった
妻が私に当たれるくらい元気で良かった
と思えるようになりました。
しかし、私はまだまだ未熟者なので、疲れているとムッとしてしまうことがあります。
そんな時は、著者の清水健さん(愛称:シミケンさん)に思いを馳せます。
今私が見ている景色をシミケンさんが見たらとう思うだろう。
奥様が不機嫌だろうが、病気だろうが、ただ居てくれるだけで充分だと思うはず。
これは涙を流して喜ぶ景色だろう。
そんな風に想像すると、今までよりずっと穏やかに家族と向き合えるようになったと思います。
私が文章にすると安っぽい感想文になってしまいましたが、ぜひ、お手に取ってお読みいただきたい本です。