「夏休みにあんなに勉強していたのに、何なの公開模試のこの結果は!!」

「この時期に第一希望の過去問が全然解けてないじゃないの!」

「もう無理、子供よりも親の方が精神的に病みそう・・・。」

中学受験本番が近づき、お子さんにイライラをぶつけてしまって自己嫌悪に陥っているお父さん、お母さんもいらっしゃるかもしれません。
そんなお父さんお母さんに紹介したいのが、「中学受験生に伝えたい 勉強よりも大切な100の言葉」です。

この本を読むと、親の心が楽になり、明日からお子さんにかける言葉が少し温かいものに変わるはずです。




著者:おおたとしまさ氏のプロフィール

おおたとしまさ氏は1973年生まれの教育ジャーナリスト。
麻布中学・高校という関西に住んでいる私でも知っている難関校を卒業され、東京外国語大学を中退後、上智大学を卒業、リクルートを経て、独立されました。
教育、育児関係の著書が多数あります。

くわしくは、以下のアメバブログをご参照ください。

中学受験生に伝えたい 勉強よりも大切な100の言葉の概要

ドラマ化された大人気中学受験漫画「二月の勝者」。

その舞台である桜花ゼミナール吉祥寺校で校長を務めるカリスマ塾講師の黒木蔵人。

彼が内に秘める「願い」をともに叶えるために親としてできることは何かを、教育ジャーナリストのおおたとしまささんが100の言葉にしたものが、この「中学受験生に伝えたい 勉強よりも大切な100の言葉」です。

特徴

この本の特徴は、100の言葉それぞれに「二月の勝者」の漫画のコマが対応しているところです。

見開きの右のページに言葉があり、左のページに漫画のコマとおおたさんの説明文が書かれています。

引用された漫画のコマはページ下に「引用シーン-第◯集第◯講」付記されているのでコミックをお持ちの方は、コミックと一緒に読むのも良いでしょう。


僕に響いた言葉3選

僕が読んで響いた言葉はいくつもあるのですが、100の言葉のうち、3つだけご紹介しながら、僕の感想を書きます。
僕の感想なので、著者が伝えたいこととはズレがあるかも知れませんがご容赦ください。

第32講

小3で塾に入ったときにはこんな問題ぜんぜん解けなかったでしょ。
それがいまではこんなにできるようになった。
あなたのその成長がうれしい。

たとえ、今、偏差値がそんなに上がっていないとしても、塾に行く前より子供は格段にできるようになっています。
息子が今やっている塾の算数のプリントなんて僕にはちんぷんかんぷんです。

「こんな難しい問題解けるようになったん?すごいやん!」と息子に声をかけると、照れくさそうなうれしそうな、なんとも言えない良い表情をしてくれます。

親としてはついつい、模試の偏差値や合格率という数字で判断してしまいますが、子どもが成長していることを素直に喜ぶべきだと感じました。

乗れなかった自転車に乗れるようになった子供の成長を喜ぶ親と同じ様に。

第90講

私立の中高一貫校に通える状況にある子どもは実はものすごく少ない。
その恵まれた環境から受けた恩恵を独り占めしてはいけない。

コロナ禍で経済的に困窮している家庭も少なくありません。
そんな中、年間132万円(先日のドラマ「二月の勝者」の桂先生のセリフ)とも言われる塾代を出し、その後も同程度の学費がかかるであろう私立の中高一貫校に通わせることのできる経済状態にあるというだけで親も子どもも幸運なことです。
子どもがどんなに優秀でも塾なしの独学で中学受験を闘うのは相当ハードルが高いでしょう。

新聞のコロナによる経済的困窮についての記事を見ながら、「おかげさまでうちの家は、塾代は問題なさそうだから安心して塾に行っておいで」と息子に声をかけると、「そこはほんまに頼むで。今塾に行けなくなったら第一希望は絶望的やで。お金のことは子どもにはどうにもできないからさ。」と言われました。

僕自身は田舎だったので行ける範囲に行きたい私立中学はなく中学受験はしていませんが、私立大学を卒業できたのは親が学費を出してくれたからです。
今、僕が子供を塾に通わせることができているのは、義務教育以外の教育を受けさせてくれたうちの親のおかげとも言えます。
僕は、自分が親から与えてもらったものを少し大きくして子どもに与えたいと思います。
そして僕の子は自分が与えてもらったものより少し多く子供(僕の孫)に与える、それを続けていけば、うちの子孫は安泰だなあと考えたりします。

また、うちの子の仕事が社会にいい影響を与えてくれれば、親としてこれ以上の喜びはありません。

第89講

がんばったからといって
報われるとは限らない中学受験に全力で
立ち向かったチャレンジ精神は、
結果がどうであれ、
一生の財産になる。

何事も努力したからといって報われるとは限りません。
中学受験もそうです。
それでも挑戦した、がんばり続けた、成長し続けた、その経験が今後の人生に生きてくると思います。
中学受験の結果がどうであれ、「中学受験でがんばれた俺は何にでも挑戦できる!」そう思って人生を歩んでほしいと願います。

息子に「最悪、どこの私立にも受からなくて公立に行くことになったとしても、今がんばってることは無駄にはならないよ。」と声をかけると、「どこか1つくらい受かるやろ(笑)」と苦笑いされました。

「中学受験生に伝えたい 勉強よりも大切な100の言葉」をオススメしたい人

  • 中学受験に疲れた親御さん
  • 塾の成績が伸びない子供にため息をついてしまう親御さん
  • イライラを子供にぶつけてしまって自己嫌悪に陥ったことのある親御さん
  • 漫画やドラマの「二月の勝者」が大好きな親御さん

おわりに

「はじめに」ではこう書かれています。

子どもにそのまま渡して読ませるようなことはしないでください。

漫画「二月の勝者」はそのまま子どもに渡して読ませて良いと僕は考えていますが、この本は親が読む本です。
親が読んで親自身が子どもとの関わり方、中学受験との関わり方を考えることで明日から子どもにかける言葉が変わるはずです。

親の言葉が温かくなれば、子どもも安心して勉強できます。
受験本番の結果も変わってくるかもしれません。

おわり

現在、Amazonで本書の一部が試し読みできます。

おおたとしまささんの他の著書

「中学受験生に伝えたい 勉強よりも大切な100の言葉」はとっくに読んだよ、という熱心な方は、おおたとしまささんの他の著書を読んでみるのもよいかもしれません。

超人気家庭教師安浪京子先生との共著。
きょうこ先生の算数をYou Tubeで見ている僕としては、次に読みたい一冊です。

2021年11月17日発売の新刊。
これも読みたい。
読みたい本が多くて困ります。

その他、中学受験、塾、中高一貫校、教育に関する著書が多数あります。