中学入試直前のお正月。

家族でまったりとはいかないにしても、みなさん、大過なく過ごしたいとお思いでしょう。

昨年やってしまった僕の失敗を晒しておきますので、同じ轍を踏まないよう気をつけていただければと思います。




合格祈願の絵馬を書く前に試し書きをさせなかったこと

お正月、初詣に行かれるご家庭もあると思います。

うちは毎年、妻の父母と一緒に石清水八幡宮に初詣に行くのが恒例です。

そこで妻が突然「合格祈願の絵馬を書いておこう!」と言い出しました。

ぶっつけ本番でペンを握った息子は、見事、志望校の漢字を間違えました。。。

見ていた家族は全員凍りつきます。

あせった息子は、あろうことか、自分の名前をひらがなで書きました。

出来上がったのは、志望校の漢字を間違い、自分の名前すら漢字で書けていない絵馬です。

この絵馬を見た参拝客は、「この子は東大寺合格するの無理やろ~」と笑ったことでしょう。

みなさまのお子さんが絵馬を書くならぜひ書く前に一度、チラシの裏にでも試し書きをさせてあげてください。

新年早々、失敗体験を植え付ける必要はありません。

モザイクで隠してありますが、本人の顔は引きつっています(笑)

志望校の順番をもう一度話し合わなかったこと

入試前に息子から聞いていた志望順位は次の通り。

  1. 東大寺学園
  2. 西大和学園
  3. 洛星

そして、2022年の入試スケジュールは次のとおりでした。

  • 1/15 AM洛星入試
  • 1/16 PM西大和入試・洛星合格発表
  • 1/17 AM東大寺入試・西大和合格発表
  • 1/18 西大和入学金納付締切
  • 1/19 11:00東大寺合格発表
  • 1/20 洛星入学金締切

西大和入学金納付締切は1月18日(2023年は1月17日)一方、東大寺学園の合格発表は翌日19日11:00でした(2023年は1月18日)。

20万円の入学金は入学を辞退しても1円も返金されません。
つまり、東大寺の合格発表までの半日、西大和学園に入学する権利をキープするために20万円が必要なのです。

昨年の僕は、第二志望が西大和と聞いていたので、1月18日、息子の目の前で20万円を振り込みました。

しかし、すべての入試が終わった後、息子に尋ねると、「ごめん、ごめん。俺、東大寺に落ちてたら、西大和じゃなく、洛星に行ってわ。西大和はいろいろと厳しそうやん。」との発言が。

「洛星が第二志望なら、西大和に20万振り込む必要はなかったじゃないか!」と僕。

そうなのです、洛星の入学金納付は、東大寺の結果がわかってからで大丈夫なのです。

入試までは偏差値の順位で志望校を決めがちです。

しかし、中学・高校と6年間も通うのです。
偏差値以外の要素も考えておくべきです。

例えば

  • 毎日の当校経路、家を出る時間は?
  • 始業時間に間に合うために、起床時間は?
  • 制服だけでなく、頭髪、カバン、コート、セータ、靴下の色、靴、携帯の持ち込み可否などの校則は?

なんてことも少しは考えておくべきです。

小学校時代、「シャーペンが使用禁止なのはおかしい!」と先生とケンカするような息子ですから、できるだけ校則の少ない、自由な校風の学校が合うでしょう。

正月にもう一回志望校の順位について話をしておけば、20万円は払わなくて良かったかもしれません。

西大和に限らず、志望校によって入学金納付問題は生じます。
「本当にその入学金は払う必要があるのか?」
お正月にもう一度、志望校の順位を話し合って決め手おくのが良いと思います。

「受かってから考えよう」では考える時間がありません。

息子とケンカしたこと

「青学の監督が何回も何回も胴上げされててん。」

1月3日、箱根駅伝が終わった後、息子が僕に報告してくれました。

それに対し、僕は「へぇ~、勉強せずにテレビ見てたんや~」と嫌味を返してしまいました。

息子はそれが非常に腹立たしかったらしく、反発し、その後、何度も「俺は勉強もしてるから!」と報告に来ました。

普段塾に行ってる子も、お正月は塾がなくて家に居ます。
そして、普段家に居ないお父さんも仕事がなくて家に居ます。

中学入試直前の子であっても、休憩はするでしょうし、テレビを見ることもあるでしょう。
たまたまその姿を見たお父さんがあれやこれや要らないことを言ったりするのです。

お母さんはぜひご主人に「少しくらいテレビを見てても怒らないように。ケンカしないように。」お伝え下さい。

そして、「二月の勝者」をお持ちの方は13巻を再読するよう促してください。
108講、109講には、中学受験本番直前に注意すべきことがふんだんに書かれています。

お正月にケンカしても、お子さんのやる気が上がることはありません。
反発して勉強時間が削られるだけです。

おわりに

「あの絵馬は俺も笑ったわ。でも受かったから何の問題もないやろ?」息子はそう言います。

しかし、そんなものはただの結果論です。

この記事を読んでくださったみなさまは、ぜひ、僕たちを反面教師としていただき、避けられることは避け、中学入試直前の大事なお正月を大過なく過ごしていただければと思います。

そして、良い中学入試を迎えていただければと思います。

みなさまが当日、全力を出し切れますように。

おわり。